東京3日目、チェックアウトのギリギリまで寝て起床。まったくノープランの一日で、とりあえず目黒に出てトーフさんから以前聞いたグルメ情報をもとに穴場的おしゃれな洋食屋(キッチンパンチ)など行く。ラーメン二郎も気になったが行列に圧倒され撤退。

練馬区立美術館でやっているという宇川直宏展の会期期間を調べると、今日行くしかタイミングは無さそうなので、急遽練馬へ……と思ったが、やたらと乗り換えに失敗しまくり(東京に出ると一回はこういう日がある)多分小一時間くらい時間をムダにしてやっと練馬に。美術館にはちょっとした庭園があり、子どもたちの遊び場になっているが、子どもたちの声が響く中「宇川直宏展」と堂々と看板が立っているのが面白かった。

ちょうど宇川さん本人が自作を解説して回るという時間だったので、結果として乗り換え失敗して遅れたけど得した気分。会期中は美術館にDOMMUNEのサテライトスタジオを設けており、その日もDEVO特集の配信を控えていたとかで、DEVOのシャツやグッズを身に着けた人がちょこちょこ館内にもいたが、蛍光オレンジのつなぎにエナジードーム(あの帽子ね)を被った完全DEVO仕様の人もいたのでびっくりした。DEVOのメンバー本人だったらどうしよう。

常々思ってるけど宇川さんは実際は美術の人ではなく、かと言ってそれがどこともわからないハードコアにオルタナティブな全然違う位置にいるんだけど、やる事なす事のデカさと数撃ちゃ当たる的に仕組んだトラップの多さが結果として美術にかする瞬間があって、それがスリリングな人だと再確認した。一言挨拶して帰ろうかと思ったが、すぐ配信の準備のためにその場を去って行かれたため「宇川さん、DOMMUNE SETOUCHIの会場で使ってたあのビル、今ハプニングバーになってるらしいです」と伝えることはできなかった。

ホドロフスキーの映像とともに映写装置?がグルグルと回転するレトロSFロボ風の作品や、大量のDOMMUNEの映像を同時に再生して空間をハーシュノイズで埋め尽くす作品、ディープキスする二人の女性がスマホで上岡龍太郎の画像を検索している映像作品(意味わかります?わからん了解)など、ハードに圧縮された情報量を持った作品を本人の解説とともに、一時間ほどかけて鑑賞。
その後久しぶりに黒眼鏡Gと品川駅で合流……しようとするも、スマホの充電が切れたまま駅に付き、ひたすら30分近く右往左往する。この時は焦りましたね。能勢伊勢雄氏がかつてオウム信者が受けた霊的ダメージをして「脳が食われた状態」と表現しましたが、現代人においてスマホの充電切れはその疑似体験ですね。完全にトチ狂ってだだっ広い品川駅の北から南を彷徨うジプシーに成り果てました。改札内のカフェが充電できる場所だったので、乗りもしないのに150円の切符を新たに買い(スイカが使えないから)2%だけ充電した所で、Gに電話して真夜中のドアを叩き帰らないでと泣いたあの季節が今目の前……。
あの頃(いつ?いつだってあの頃を生きてるのでよくわかりませんが…)からだいぶオトナになりシュッとしたGだが、喋ると「宇川直宏展行ったんでしょ?俺もこの前行きましたけど、あの女の人がキスしてる映像が壁一面に映し出されてるヤツあったでしょ、あれ最高ですね興奮しましたわ。結局俺ってスクリーンに本物の人間よりデカい女の人が映ってる状態が見たくて映画観てる節がありますからね、ラカン的な話になりますけど。死ぬ時はあの女の人がキスしてる映像に囲まれた部屋で死にたいですね~」などと言ってルノアール中に響く笑い声を響かせていて調子良かった。新幹線の終電(?)もあり小一時間ほどでサクッと解散。
で、またも新幹線四時間半かけて香川に戻る。夜1時くらいに着くと、たまたまアパッチらが飲んでるという情報をキャッチし、飲みに。先週STARS ONにも来てくれていたおかるさんもおり、STARS ON反省会(という名の『水星』カラオケ大会)で盛り上がる。アパッチは珍しく酔い潰れていた。4時解散して帰宅して風呂入ったり何やかやして気づけば朝日とともに入眠。お疲れ様でした、ラブ。