寺へ…

3月某日
「あの素晴らしい愛をもう一度」「帰ってきたヨッパライ」「悲しくてやりきれない」などの曲で知られるフォーク・クルセダーズの、そして精神科医で著述家でもある北山修氏が、称讃寺という香川の南の方にあるお寺で講演を行うということで、これは行かねばなるまいということで参加した。と言っても諸用あり、二部構成のうち前半はまったく聞けず、講演の後半と、住職との対話のみ参加。

講演は『「むなしさ」の味わい方』というテーマで行われ(近著が同名のタイトルらしい)「むなしい」という言葉の語源、現代に広がる様々なむなしさの正体、そしてそれをどのように受け止めて生きていくか、というような内容。民話「鶴の恩返し」から鴨居玲まで、日本の民話や芸術の中に見る「むなしさ」を例に出しながら、

印象に残ったのは、やはり音楽についての話で、とりわけ「歌」について語っていたくだりで「歌、というのは、本来はたった一人とか、ごく少数の友人らに向けて歌うもの」「『帰ってきたヨッパライ』だって予想外にヒットをしてしまったけど、自分たちはごく少数のファンや仲間内で聴かれればいいと思っていた」「歌をちゃんと人に聴かせようと思って、ちゃんと聴いている人に届くであろう人数は、今このお寺にいる人たちくらいから、せいぜい300人くらいが限界」というようなことを言っていた。他にもいろいろあったけど、あまり公開で書くのもあれなので、割愛。

ところで会場の寺は家から10キロ離れた場所にあり、天気いいし春休み少年ガッツで自転車で向かうことにし、まあ余裕でしょと難なく往復で帰ってきたが(川沿いの自転車道を走ると、春の羽虫羽蟻たちにブチ当たりまくった)、夜になってから体が鉛のように重たくなり、布団で身動きが取れなくなった。自転車の疲労は遅効性でやってくる。

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