[Playlist] だるい春のための13曲

すっかり春ですね!と言いたい所ですが、全然スッキリしない天候の日ばかり、おまけに寒いし、どうなってるだ。ついに日本からは四季も無くなるのでしょうか。俳句ではなく短歌のブームが来てるのもそのせいでしょうか?

最初、春のための朗らかで陽気な曲ばかり集めたプレイリストを作っていたのですが、寒暖差があまりにも激しすぎるため、音楽だけでも穏やかに起伏無くただ流れるのみ……という感じで選曲しました。


Esteman & Daniela Spalla // Te Alejas Mas De Mi
コロンビア出身のシンガーソングライター、エステバン・マテウス・ウィリアムソンことエステマンと、スペインのシンガーであるダニエル・スパラによるデュエット。エステバンは大学で美術を学び、このクールなMVも自身の演出によるものだそうです。縛られてる二人が、互いを縛っているようで、縛られてる先は画面の外にあるのがいいですね。歌詞は当然のように、長く付き合ったカップルが別れる内容のようです。

Jamila Woods // Boundaries
シカゴ出身でチャンス・ザ・ラッパーの盟友としても知られるネオソウル系のシンガーの2022年作から。ちょっとバイレファンキっぽい軽快なリズムに、2:12のブレイクからの最後のフックが気持ちいい。日本のクラブ・ミュージックの中にあるボサノヴァって感じもある。

Valdes // TODO LO QUE HICIMOS.
アルゼンチンのエドゥ・ヴァルデスとパンチョ・ヴァルデスの兄弟バンド。この数年、南米系のインディーバンドいろいろ聴いてたけど、彼らが一番好きかも知れない。ファンク~ディスコの影響下にあって、バンドで4つ打ちをやってる人たちはいっぱいいるけど、彼らにはその中でも「ハウス」っぽさを一番感じる。博愛的なニュアンスというか。兄弟でやってるっていう所がデカいんだろうか。

Bekon // Cold as Ice
ケンドリック・ラマー『DAMN.』での実績で一躍名を馳せたダニエル・タネンバウムことベーコンのソロアルバム。これはリリースされた時、日本でも話題になっていたので詳細気になる方は調べていただければ。
ところでケンドリック・ラマーと彼のことについて調べてると『DAMN.』制作時のインタビューで、ビーコンが”ケンドリックが僕に言ったんだ。「世界をインスパイアする人をインスパイアしたいのか、世界をインスパイアしたいのか、どちらか決めなきゃいけないよ」と。僕は一週間考えて「両方だ」と答えたんだ”と発言しているものを見て、面白かった。ミュージシャンズ・ミュージシャン的な存在でありたいのか、それとも広く一般に人気の作品を創りたいのか、というようなニュアンスだろうか。

横田進 // blue sky and yellow sunflower
来年で没後10年になる、日本のテクノ・シーンを代表するアーティストの2004年作から。クラシック音楽のサンプリング&エレクトロニック化、というのはそれこそ『スウィッチト・オン・バッハ』の時代から現在に至るまで無数の作品がありますが、アルバム『Symbol』もそのラインで、これはライヒとドビュッシーのサンプリング(『月の光』『ナゴヤ・マリンバ』)何ならマッシュアップと言ってもいいんでしょうか。

Tatamimuse // A Letter to Me
畳・ミューズ?タタミムセ?ドイツはベルリン出身の日本人アーティストらしいのですが、まだあまり情報が無く……でも事前情報なくとも、とにかく聴けば食らうと思います。この曲以外もいいです。音響系/フォークトロニカを最初に聴いた時のフレッシュさを思い出すけど、2024年の響きもある……。

Arto Lindsay // Kamo(Dark Stripe)
これはもう、去年からずっと聴いてます。アート・リンゼイの2004年作。タイラー・ザ・クリエイター好きな人ならぐっと来るのでは。ところで先日”タイラー・ザ・クリエイターは渋谷系”というツイートを見かけて、膝を打ちましたね。

Luisito Quintero // Acid
キップ・ハンラハンの現時点での最新作『クレッセント・ムーン』に参加し、近年はチック・コリア+スティーブ・ガッド・バンドにも参加もしているベテランパーカッション奏者による2006年作で、マスターズ・アット・ワークのルイ・ヴェガがプロデュース。レイ・バレットのカバー。このアルバムをハウス・リミックスした『Percussion Madness Remixes』も最高です。ちなみにレイ・バレットはファニア・オールスターズでも有名ですが、ルイ・ヴェガの叔父さんもファニアのメンバーだった(シンガーのエクトル・ラボー)っていうのが面白いですね。

Sonia Possetti Quinteto // Bullanguera
ソニア・ポセッティは現代タンゴのピアニスト。ジャケットは素朴ですが(クラシックしかりジャズしかり、楽器奏者のリーダーアルバムはジャケットが「素朴」がち)内容は最高です。この曲も後半からのパーカッションの入り方とかシビれますね。YouTubeではオーケストラでやってるやつとか、ピアノとヴァイオリンだけの演奏とかも上がってます。

Cal Tjader // Ode To The Beat Generation
カル・ジェイダーはラテンジャズの代表的な存在で、西海岸のヴィブラフォン奏者。アシッドジャズの文脈でも再評価された人のはず、あまり詳しくないですが。「ビート世代に捧ぐ」という曲名は何なんだろう。バロウズもケルアックも、中南米での経験が作家として大きな影響を受けたとは思うけど。

Naßler & Schneider // Zwischenlandung
ドイツ人ギタリスト2名+同じくドイツ人ドラマーJörg Ritterによるアルバムから。

Feist // One Evening
やまがたすみこ // 雨の日曜日

最後はポップに。ファイストはカナダのシンガーソングライターで、この曲は世界的にヒットしたセカンド『Let It Die』から。チリー・ゴンザレスがプロデュースしてて、チリー・ゴンザレスがピアノで弾いてるバージョンもあります。やまがたすみこはフォークからシティポップにシフトした歌手で、この時期のライブ盤では大瀧詠一~ムーンライダーズが参加してるようです。聴いてみたい。


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