
今秋どういう訳か毎月のように何かしら東京に行く用事があり、都内のグルメとカプセルホテルの情報ばかり調べています。最初はレコード屋とか調べてたけど、10軒くらい行って、そう言えば別に自分家でレコード聴かないわ!と気づいてからは行ってません(レコードは「絵」としてしか買ってません)。CDは買うけど、前回9月に上京した際、BOOKOFF池袋サンシャイン店(死ぬほど中古CDがある)でバカバカ買いすぎた結果帰りが本当にキツかったので、今回はそれも諦めました。はずれ・中年・あきらめ(アタリ・ティーンエイジ・ライオット)。
前回は帰りの飛行機に乗り遅れ、空港で4時間も次の便まで待ちぼうけ状態(PCもないし仕事する気も起こらず、フードコート全店制覇目指すか!と食べ始めたものの、4軒目の銀だこで敗退)だったけど、今回は行き来も新幹線にしました。高松-岡山-品川まで4時間半くらい?まあKindleで『じゃりン子チエ』読んでたらあっという間です。『じゃりン子チエ』みたいな長寿漫画は電子でいつでも読めるとありがたいですね。でも改めて読むと初期の絵柄やセリフ回し、ペーソス溢れる展開が泣ける(背景のちょっとした描き方につげ義春の影響を感じる)し、15巻くらいまでなら紙で持っておきたい気もする。

夕方に着京し、新宿某所のカプセルホテルにインした後、某入江さんと一年ぶりに対面し、入江さんオススメの新大久保の本格的な韓国料理屋でカムジャタン(ゴツゴツと切り落とした豚の背骨とネギ・じゃがいもを煮込んだ鍋。だんだんじゃがいものとろみがスープに溶けてうまい)や大根キムチを食べ、その後入江さんの知り合いのハンナちゃん(みのミュージックのYouTubeチャンネルにも登場しているDJ)が働いているというゴールデン街のバーへ。ハンナちゃんは手塚治虫のマンガに出てくるヒロインのような可憐さで、素晴らしい選曲と客さばきで惚れ惚れしながら、入江さんと「Twitter以降、詩を書くことは野蛮である」という、ゴールデン街っぽい話題で始発の時間までお茶割りなど呑む。入江さんにコンビニで白湯を飲むライフハックを伝授し解散。
あまり寝てないけど翌朝は、今回の上京のメインである某案件で小平~府中と移動。素晴らしくテキパキとした仕事ぶりの皆さんと解散後、流れでせっかくなんでと調布まで送ってもらう。水木しげるがずっと生活の拠点としており、今もゆかりの地が多く残る調布はいつかはずっと行ってみたいと思ってみたものの、まあなかなかおのぼりさんでこっちまで来る機会ないですよね。メインの仕事も終わった開放感・プラス・都内の中心地から離れたことによる街の穏やかさ(目に入る老人とベンチの数があきらかに違う)で体力回復。
昔、堀地さん(70年代から香川でバンドやオーガナイズ、古着屋経営などやっていた地元の大先輩で、同じく香川出身の宇川直宏の師匠的存在。故人)が、映画や映像制作の話題について喋ってる時に「東京から撮影でやって来たような人が高松で困るのは、寂れた田舎の様子を撮りたい、と思っても、人がいない田舎の風景っていうのが意外とないんだよね。都会のような大雑踏もないけど、駅からどこまで行ってもポツポツと人がいて、無人の画を録るのは難しい」というようなことを言っていたのが自分はずっと印象に残っていて、調布は高松と同じく、どこまで行ってもポツポツと人がいる風景が続く。昼に寄った小平もそんな感じだが、やはりこういう風景が落ち着く。私は街中のコンビニの賑わいより郊外のスーパーの寂しさの方が圧倒的に落ち着く人間なので。

調布駅から北上し、厄除けで知られる深大寺へ。由緒ある古刹に訪れたことで、煩悩と俗欲にまみれた精神がすっきりと浄化され、明日からまた新しい煩悩と俗欲にまみれて生きることを誓う。俺にはそれしかないんや。致死量のキンモクセイの香りを浴びながら、鬼太郎のグッズショップなど眺め、新宿に戻る。
香川から上京して既に10年近くバリバリデザイナーとして働いてる宮ちゃんと久しぶりに会い、神宮前のカレー屋Blakes~bonoboすぐ近くのバー海(かい)で一本だけビール。宮ちゃんから「小鉄が貼ってた◯◯ってラッパーの曲とか記事見たけど、あの人ダメじゃない?笑(めちゃくちゃ普通にキツーいケミカルなドラッグの話をしまくってる人)」と言われ面白かった。この数年は人と顔を合わせれば、ダメだけどぐっとくる人や音楽についてどうしたらいいのか、という話ばかりしている気がする。
パ音にしやま君やItoShinさんが出てるというCIRCUS TOKYOのイベントも気になったが、疲れ果てていたのでホテルに戻り、夢見る間もないほど爆睡。(続く)
