サックスの出てくるニューウェイブは全部かっこいい

Umlaut // Soap

ベルリンのSameheadsなる小さなライブ・スペース/バーが、店に出演したり縁のある地元のバンドやアーティストの音楽を紹介するコンピレーション「Hooch!(2019)」に収録されていた1曲。Cosmo WiseとSam Bardsleyの2人から成るUmlaut、フラットなドラムマシンの鳴りに対して、金切り声っぽいサウンドではなく低域のまろやかなサックスとボーカルが折衷的で独特です。

Medium Medium // Hungry So Angry

Adrian Sherwoodの初期の仕事をまとめたコンピレーション「Sherwood At The Controls Volume 1: 1979-1984」の1曲目に収録されていて、結構この手のニューウェイブ~ポストパンク編集盤だと定番の曲のようですが、知りませんでした。ノッティンガムのパンク・ファンクバンドMedium Mediumの2枚目のシングルで、バンドはこの後1枚のスタジオアルバムを出した後、サックス兼ボーカル、中心人物のJohn Rees Lewisが脱退し、83年には解散したとか。PV冒頭で手前でミキサーを触ってるのが若かりし日のシャーウッドでしょうか。彼の手によるイントロのサックスにかかるエコーだけで、これ一発だけとしても、エヴァーグリーンなバンドサウンドではないでしょうか。

Blurt // Get

現在も活動している、ベルリンのバンド。60年代から詩人として、70年代末からアルトサックスとともにミュージシャンとしても活動するTed Miltonによるリーダー・バンドで、何でもクラプトンもその才能を認めていたとか……。どのアルバムも全編こんな感じです。

EGO-WRAPPIN’ // Nervous Breakdown(頂2014)

日本のバンドも、という事で……ニューウェイブとかポストパンクは前提として瞬間芸的なヘタウマ・チープを是とするマナーがあるので、今や熟練味も貫禄もたっぷりのEGO-WRAPPIN’をその流れで紹介するのもアレですけど、このライブでのアレンジはめちゃくちゃポストパンクじゃないでしょうか。ガラスを掻きむしるようなギターも最高!!!!

James Chance & The Contortions // Dish It Out

毎年、正月は襟を正してこれとかSuicideを聴きます。途中でアンプに繋いでないのに気付いたようなオルガンにぐっとくるんですが、この曲が収録されたコンピレーション『No New York』の参加バンドらが、プロデューサーのBrian Enoについて「イーノは大して何もしていなかった」と揶揄されていたというのを知って、納得しました(まあ一方で、例えばMarsの曲ではギターのクリックにエコーをかけて、それをトリガーにトラック全体にコンプレッサーをかけて曲に独特な空間を味付けした……みたいな細かいテクニックは随所にあるらしいですが)

他にもラッパーのECDが「神経衰弱」でスカスカのTR-808ビートの上でサックス吹いてるやつなんかも、チャルメラ的な哀愁があってカッコ良かったな。エスクィアのジェームス・チャンス特集本『NO WAVE』の中でECDが『ウヌボレではなく、自分の吹いているサックスも、ジェイムス・チャンスや安倍薫の吹いているサックスも区別がつかない。即興でサックスを吹くことは人間から個性を奪い去ってしまう。それは多分、望ましいことだと思う』と言うようなことを書いていたのが印象的です。

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